カナダ・モントリオールで結婚することになった。手続の仕方が知りたい。必要書類や費用は?
まずはじめに、ご結婚おめでとうございます!
わたしも(2019年3月)モントリオールで結婚しました。
結婚するにあたり、たくさん調べものをしました。ケベック州のモントリオールは、情報が少なくて大変ですよね。
バンクーバーやトロントの情報はたくさん出てきましたが、その記事を読むと、「ケベック州では異なります」といった記述がされていることも・・・。(州ごとに法律なども違うため)
今回は、実際にカナダ・モントリオールで結婚した私が、結婚の手続から必要書類、費用まで詳しく解説していきます!
目次
1.日本とカナダで結婚するときの違い
まず、ここでは「カナダのモントリオールで結婚する」ということを前提に記事を書いていきます。
同じカナダでも、別の州では若干手続き異なる場合がありますのでご了承ください。
日本で結婚することも、もちろん可能ですし、日本で結婚した方が実は手続きは簡単です。
日本では書類だけ提出して、結婚式は挙げないという人も、最近ではいますよね?
しかしながらカナダでは、結婚式を挙げることは義務になります。
書類の提出と、結婚式を挙げることが必須です。
カナダの挙式会場は裁判所か教会
結婚式を挙げるのが必須なんて、「結婚資金がないのにどうしよう?」なんて考える方もいるかもしれません。
でも安心してください。
結婚式といっても、とても簡易的なものなんです。
その会場や式の内容にもよりますが、30分もあれば十分です。
多くの人は、教会や裁判所で式を挙げますし、Notary Public(ノタリー・パブリック)といって、公証事務所を利用して式を挙げることもできます。
結婚式のあと、結婚証明書などの公的な書類の発行が必要です。
これは教会や裁判所、Notary Publicでしか発行できません。
わたしは今回裁判所で結婚式を挙げました。
モントリオールの結婚式で必要な書類
結婚するにあたり、各書類の提出が必要になります。
最初に準備しておくといいです。
必要な書類は、結婚式を挙げる会場によって異なります。
今回わたしが裁判所を選んだのは、提出書類が1番少なくて済むからです。
手続きも裁判所が1番簡単なようです!
準備する書類
- 出生証明書(両者ともに必須)
- 日本の戸籍謄本
- 申請書
- 証人者の身分証明書のコピー
それぞれ詳しく見ていきます。
まず出生証明書ですが、実は日本には出生証明書がありません。
これは、日本でいう戸籍謄本にあたります。
戸籍謄本は日本語であり、これを提出することはできないため、英語に訳して出生証明書として提出するのです。
この手続きは、日本領事館で行います。
出生証明書の発行の仕方はこちら▼
次に申請書は、裁判所のホームページにてダウンロードします。
これに両者が必要事項を記入し、提出。
また、申請書には証人者(Witness)の記入欄もあるので、当人に記入してもらいます。
さらに裁判所に書類を提出する際に、証人者の身分証明書のコピーも必要です。
裁判所のHP:https://www.justice.gouv.qc.ca
モントリオールで結婚する時に必要な証人者(Witness)とは?
カナダで式を挙げる際に、証人者が2人必要になります。
これをWitness(ウィットネス)といいます。
証人者は、結婚する両者の知人である必要があります。
しかしわたしが式を挙げた裁判所では、両者を詳しく知らなくてもいい、というような記述もあります。
片方だけの知人や友人でも可という意味です。共通の友人や知人を探すのは結構難しいですよね。面識があるくらいで十分のようです。
ただし、いとこや親などの親族は証人者になれません。
結婚式当日も証人者に来てもらう必要があるので、日取りは事前に証人者とも確認が必要です〜。その日は1日あけてもらいましょう。
4.モントリオールの裁判所に予約を取りに行く
提出書類が揃ったら、裁判所に出向いて予約をしにいきます。
結婚の日取りを決める面談をする必要があるためです。
わたしが行った裁判所では、面談というより書類を提出する時にすぐその場で日取りが決まりました。受付の方が空いてる日を教えてくれます。
その時、式を挙げる会場は1ヶ月先まで予約が埋まってる状態でした。
私たちの結婚式は1ヶ月半後に決まりました。早めの予約をおすすめします。
面談もなくすぐに日取りが決まってしまい、「あとは当日にまたここに来てください」と言われ、なんか不安・・・。面談はなくていいの??
そんなわたしの不安を読み取ったのか、スタッフの方が引き止めてくれて、当日の説明をしてくれました。
本当は全部書類に詳細が記載されてあるので、それを渡すだけのようです。
わたし、相当不安な顔してたんですね(笑)
裁判所によって面談があるところや、
ないところもあるみたいです!
モントリオール市裁判所の基本情報
- 名称:Palais de justice de Montréal
- 住所:1 Rue Notre-Dame Est, Montréal, QC H2Y 1B6 Canada
- アクセス:地下鉄オレンジラインPlace-d’Armes駅から徒歩5分
- 電話番号:+1 514-393-2721
- 営業時間:8:30〜16:30/土日休み
- 公式サイト:http://justice.gouv.qc.ca
5.モントリオールの結婚式の手続きにかかる費用
裁判所にて書類を提出して結婚式の日が決まったら、また別のカウンターへ行って、結婚式の手続きの費用を支払います。
簡易的な結婚式なので、ものすごい額の費用がかかる訳ではありません。
しかし、支払わなければいけないものは以下の2点になります。
・モントリオールの結婚式の費用
裁判所にて書類を提出したあと、結婚式の費用として約316$の支払いが必要です。
日本円で約3万円ほどです。
クレジットカードでも支払い可能です。
・出生証明書の発行
領事館で、日本の戸籍謄本を英語の出生証明として発行してもらいます。
その費用で、14$かかります。日本円で約1300円ほどです。
この費用は現金のみの支払いで、かつおつりは返ってきません。
14$ちょうど用意する必要があります。
支払いが必須なのは、上記のこの2点です。トータルで約330$ですね。
▽出生証明書の発行の仕方はこちら
ただし離婚歴がある人など、提出書類が他にもある場合は、書類の発行で費用がもう少しかかるようです。
この費用はあくまで、裁判所で挙式をした場合にかかる最低の費用の目安になります。
6.結婚式までの準備から当日まで
日取りも決まっていよいよ結婚式ですね!
わたしの場合、結婚式当日まで準備するものは特にありませんでした(笑)
簡易的な結婚式と割り切っていたためです。
たくさんの人を呼ぶわけではなく、こじんまりと親族や本当に仲の良い友人のみ誘いました。裁判所の会場は、30人〜50人まで収容可能です。
当日式場でできることって?
簡易的なものとはいえ、どんな結婚式にするかは人それぞれ。
ドレスを用意したり、花束を用意したり、自分なりにアレンジできるようでした。
しかし飲食はだけは厳禁なので注意です。
・指輪交換
・Exchange of vows(誓いの言葉)
・友人スピーチ
・写真とビデオ撮影
などなど、時間を設けてくれます。
もちろんやらなくていい、という人はやらなくて大丈夫です。
わたしたちは何ひとつ用意してなかったので、とてもシンプルな結婚式になりました(笑)
かろうじて牧師さんが友人にスピーチを振ってくれたので、助かりました。
急な無茶ぶりに答えてくれた友達、ありがとう!!(笑)
結婚式の流れ「時間厳守」
当日は会場の裁判所に、予定時刻の遅くとも30分前には来る必要があります。
私たちだけでなく、同じ会場で他にも結婚するカップルはたくさんいるようです。時間厳守です。
会場に着いたら、牧師さんと本人確認のためパスポートを確認。
そのあと書類にサインし、書かれてある情報に間違いないか相互確認します。
この時、Witness(証人者も)IDの確認をされます。
新郎新婦入場
牧師さんと確認がおわったら、さっそく新郎新婦入場です。
このときBGMか何かあればいいのですが、何も用意してなかった私たち(笑)牧師さんが適当に結婚式用の曲を用意してくれていました。
特にこだわりがなかったら最悪、用意しなくても大丈夫そうです。(笑)
新郎新婦入場あるの知らなかった(笑)
牧師さんありがとう!
誓いの儀
入場したら着席し、牧師さんが夫婦になるための契りの言葉を述べます。
いわゆる「誓いますか?」「はい、誓います」というやりとりです。
これで、初めて結婚が成立します。
なに言ってるかわからなくても、とりあえず「Yes, I do」(誓います)って言っとけば大丈夫(笑)
書類に署名
そのあと、また書類に署名したり、友人スピーチやお父さんからの祝いの言葉などあって、結婚式は終了です。
この結婚式のあと、記念撮影の時間も設けてくれます。
40分くらいでおわりました。
7.結婚式のあとは?
この結婚式はとても簡易的なものなので、多くの人は結婚式あとゲストとディナーを一緒に食べたりします。
確かにこの結婚式だけだと少し味気ないかもですね。
私たちも、結婚式のあとレストランでディナーを予約していました。
親族と友人のみだけでしたが、ディナー代はこちらが全部負担というかたちでした。これは人それぞれです。
友人2人からお手紙とご祝儀を頂いたりもしましたよ。
結婚式が終わると、結婚証明書が発行されます。
発行されるのに、約1ヶ月はかかります。
【カナダ国際結婚手続き】モントリオールの裁判所で結婚してみた!手続きから流れまで解説!まとめ
今回は、わたしの経験を踏まえて、裁判所での結婚の手続きや流れを紹介しました。
教会やノタリーを利用すると、手続きは若干異なるため、公式のウェブサイトで確認することをおすすめします。
わたしは、結婚式にあまり熱い思い入れがなく、簡易的に済ませたいと思っていました。(笑)
当日わたしの前と後のカップルは、花束やドレスをちゃんと用意していて、誓いの言葉もあって、盛りだくさんの結婚式。呼んでいる人数もたくさん。(そして焦り出すわたし笑)
裁判所で挙げる簡易的な結婚式とはいえ、どんな結婚式にするかはそのカップル次第です。
シンプルなものにして、改めて大きな結婚式を後日あげるのもいいでしょう。
あなたはどんな結婚式にしたいですか?
楽しみですね!
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