冬のモントリオールはとても寒いと聞いた。どんな服装がいんだろう?日本からジャケットを持って行った方がいい?冬に気軽に外を出歩いたりすることはできる?
こういった疑問に答えます。
カナダは「寒い国」というイメージがありますよね。その通りで、中でもカナダの東側にあるモントリオールはとても寒い都市。マイナス20度や30度と聞いて想像ができませんでした。冬にモントリオールに行く予定のある人や、初めて冬を越す人が不安なのはとてもわかります。
でもちゃんと準備をしていけば、意外と快適に過ごせるんですよ。今回は、冬のモントリオールでの過ごし方や、服装などを解説していきます!
目次
モントリオールの冬・気候・温度(11月〜3月)

モントリオールの冬は、大体11月〜3月まで。とても長いです。9月・10月から肌寒くなり始めます。
11月の中旬からはかなり寒くなり、雪も降り始めます。気温は平均マイナス5度〜マイナス25度。
体感温度はマイナス30度になることもあります。


ただし、このようなマイナス20度を超える日が毎日続くわけではありません。上の画像は実際のモントリオールの気温ですが、日によって変動します。
寒いことは変わらないですが、大きな寒波(Winter Storm)が全体を通して6日〜10日ほどあり、それを乗り越えればなんとかなります。なので、外に出かける時は、気温をチェックして出かけるのがよいですね。
日によって、マイナス1度だったり、マイナス15度だったりと温度差があります。大きな寒波がある時はあまり外に出ないように、温度によって服装や予定を決めるのも1つのアイデアです。

モントリオールの雪は、日本の雪国地方(東北や北海道)と同じくらいの積雪です。除雪も定期的に行われます。
除雪する時には、上の写真のように告知の看板などが立てられます。車が停車してある状態のままだと、レッカー移動されますので注意!
モントリオールの冬の服装・防寒着

モントリオールの冬は具体的に、どのような服装がいいのでしょうか?
冬のモントリオールのジャケットと必須アイテムを解説していきます。
モントリオールの冬の必須アイテム1:厚手のジャケット(ロング丈推奨)

モントリオールの冬に欠かせないのがまず、厚手のジャケットです!観光ではなく、留学やワーホリで長期で滞在する場合は、ジャケットやコートは現地で購入したほうがいいかもしれません。日本の防寒着は、カナダでは使いものにならないこともあります。
防寒着は荷物になることも多いので、いっそ現地で購入するのも1つの手です。(冬の前に来る場合)上の写真のようにジャケットのセールなども行われますので、質のよいジャケットが現地でおトクに手に入ることも。
ちなみに今のカナダドルのレートは、1カナダドル=109円。(2025年11月現在)ちょっと円安ですが、現地のセールがある可能性や荷物の負担なども加味して、現地調達を検討してみるのもよいでしょう。
一方、旅行や短期滞在で日本からジャケットを持ってくるのであれば、ダウンやウールの羽毛を100%使った暖かいジャケットがおすすめです。なるべく足まで隠れる長いジャケットがベスト。(とにかく冷気がジャケットに入らないようにすることが大事!)
また、ファー付きのフードがあるものがよいでしょう。モントリオールの冬は、空気が冷たく寒さで耳が痛くなるほど。そんなときにファー付きのフードがあると、冷たい風から顔や耳を防げます。

▽モントリオール発祥のおしゃれブランドを紹介!
必須アイテム2:ブーツ

モントリオールの雪道では、スノーブーツも必須です。滑りにくく、防水機能が付いているものを選びましょう!アイスリンクのように凍っているときもあれば、ぐしゃぐしゃに雪が溶けているときもあります。
日本から持ってきてもいいですが、ワーホリなどの1年以上の長期滞在の場合は、現地で購入がおすすめです。日本から持っていくのはやっぱり荷物にもなり、重さもあります。
一方で観光で訪れる場合は、日本で購入でもOK。上の写真は、実際に私がモントリオールで購入して使っていたブーツです。ブランドはいろいろありますが、SOREL(ソレル)やUGG(アグ)などのブランドが人気で、現地の人も使っています。
必須アイテム3:手袋
マイナス20度ともなると、手袋なしでは厳しいです。ずっと外にいると痛くてiPhoneも触れません。
できれば冷気を通しにくい革の手袋をおすすめします。手袋は現地で買わなくても、日本から持ってきても荷物になりませんので、どちらでもOK。
現地での出費を抑えたい方は、日本から持ってくるのもアリです。
必須アイテム4:ニット帽(イヤーマフラーも可)
モントリオールの冬の寒さは、ヒリヒリするほどです。耳が外に出ていると痛くなってきます。
イヤーマフラーでもいいですが、耳まで収まるニット帽があれば1番いいでしょう。プラスでジャケットのファー付き帽子が一般的な装備。ちなみに上にポンポンが付いたニット帽は可愛いですが、個人的にあまりおすすめしません。ジャケットの帽子を被るときに地味に邪魔になるんですよね。ポンポン可愛いですが(笑)
ニット帽も日本から持ってきてもそこまで荷物になりませんので、準備しておいてもよさそうです。可愛いニット帽も現地で売ってるので、お土産に買うのもアリ!

冬でも半袖一丁?現地のモントリオールの冬の過ごし方

モントリオールの人は極寒の冬を、どのように生活しているんでしょうか?
外に出る時の交通手段や、家の中の防寒対策も気になりますね。雪国ならではの防寒設備も紹介します。
家の中では半そで一丁「Central Heating(セントラルヒーティング)」

モントリオールの家の中は、実は1日中ポカポカです。上の写真は私が住んでいたシェアハウスですが、外は極寒なのに家ではみんな半袖なんです。
これは、「Central Heating(セントラルヒーティング)」という設備で、家の中全体を一定の暖かさに保つ暖房設備があるためです。なので、日本の冬でよくある「布団から出られない」「暖房をつけるまでが寒い」「浴室が寒い」などの温度差はありません。
家の中の防寒対策はそこまで必要ないかなと思います。モントリオールの人は、冬でも家の中では半袖一丁の人も多いです。
地下街の中では半そで一丁「Underground City」

モントリオールには、大きな地下街があり、世界最大といわれています。この地下街は全長30キロといわれており、地下鉄や各オフィスビル、ホテルと直結しています。
現地の人はこの地下街を駆使し、地上に出ずとも移動が可能というわけです。
モントリオールの交通機関はほとんどメトロになります。バスもありますが、バスはいつくるかわからない(スケジュール通りに来ることがない)ので、外で待ち時間凍え死にます(笑)
地下街はポカポカで、人々はジャケットを脱いで半袖一丁になる人も多いです。冬は大いに地下街を活用しましょう!

地下鉄の中でもやっぱり半そで一丁「Metro」

前述したように、モントリオールの主な交通手段は地下鉄です。
モントリオールの地下鉄はMetro(メトロ)と呼ばれています。このメトロもやっぱり常にポカポカですので、半袖一丁の人も多いです。
バスもたくさん通っていますが、スケジュール通りに来ないことがほとんど。寒空の下でいつ来るかわからないバスを持つのはしんどいので、メトロが断然おすすめです。
▽モントリオールの地下鉄をマスター!
モントリオールの冬で気を付けたいこと・注意点

さすが雪国モントリオール。冬は設備が整っていて、意外にも快適に過ごせそうですよね。
しかしその快適さゆえに、気を付けたいことも実はあるんです!特に長期滞在する方は注意!
注意点①:鬱になる率が上がる
冬の季節って、「なんとなく憂鬱になる」「気分が上がらない」なんてことありませんか?
実はモントリオールでも、冬は鬱になる人がいるんだそうです。これを「冬季うつ」といいます。
家の中はポカポカで、外は極寒なので、外に出たくなくなります。引きこもりがちになり、気分が沈んでいく人もいるのだそう。しかもこの寒い冬が11月〜3月まで続くので、本当に気が滅入ります。
気分が塞ぎ込まないように工夫が必要です。家の中でできる趣味やアクティビティーを見つけたり、外でイベントがあれば出かけてみるなど工夫してみてください。

注意点②:とにかく太る!
家に引きこもりがちになり動かなくなるので、みるみる太ります。(笑)そして変わっていく体型に、気持ちがさらに沈んでいくという負の連鎖。
家でヨガをするとか、ジムの会員になるなど、寒い冬でも体を動かすように心がけるといいかもしれません。モントリオールのジムは安いらしいのでぜひ。
注意点③:膀胱炎に注意
実はモントリオールに来た日本人の方に多いのが膀胱炎です。これは体の冷えが原因で引き起こることが多いです。特に女性の方は要注意!
症状としては、以下の3つです。
・排尿の後の痛み
・血尿
体の冷えやストレスで免疫力が低下し、膀胱の雑菌が増えて炎症が起きます。「とにかく体を冷やさない」「トイレを我慢しない」など心がけてください。海外で医者にかかるのも辛いものです。デリケートな部分なので、発症しないように気を付けましょう。

モントリオールの冬のアクティビティー

寒い冬は家に引きこもりがち。でもなるべく外に出てモントリオールの冬を楽しめたらいいですね。
冬に楽しめるイベントや、アクティビティーはどんなものがあるのでしょうか?ご紹介します!
冬のアクティビティー:スケート

カナダの国民的スポーツの1つ、スケートです。モントリオールでは、気軽にスケートが楽しめます。
特にモントリオールのOld port(オールドポート)には、川が凍ってスケートリンクになるスポットがあります。近くに大きな観覧車もあり、夜はライトが点灯してインスタ映えなスポットでもあります。
さらに公園のテニスコートなども水をまいて凍らせて、スケートリンクにしているところも。池や湖が凍った天然のスケートリンクがそこら中にあります。
スケートシューズがあれば無料でスケートが楽しめるのでおすすめです。
▼モントリオールのスケートリンク!
冬のイベント:クリスマス・マーケット

「Le Grand Marché de Noël de Montréal」(ル・グラン・マルシェ・ド・ノエル)は、モントリオールのクリスマス・マーケットです。
ストリートに屋台やフードトラックが出て賑わい、ホットチョコレートなどの暖かい飲み物が頂けます。
11月下旬〜12月下旬まで開催されている大きなイベントになります。
メトロ駅のPlace des Art(プラス・デザー)を中心に毎年イベントが開催されています。
冬ならではのイベントがたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください。
これで安心!気温-30度、冬のモントリオールの防寒対策と服装を徹底解説まとめ

以上、冬のモントリオールの防寒対策と服装の徹底解説でした。
やはり寒いですが、設備がしっかりしていますし、防寒対策をしっかりすれば意外にも快適に過ごせます。そこまで不安になる必要はありませんよ。
しかし家の中が快適すぎて、引きこもりがちになるのがモントリオールあるある。(笑)「冬季うつ」対策に、家でできる趣味(ヨガとか?)、ジムに通うなど工夫できるといいかもしれません。フリーのヨガレッスンとかもあったりします。

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