モントリオールで住むところを探し中。まだあまり土地勘もないし、どこがいいのかわからない。家賃はなるべく抑えたいけど、不便な場所にも住みたくない。モントリオールでおすすめのエリアや、家賃相場は?
こういった疑問に答えます。
モントリオールにはトータルで2年住んでいましたが、その間に4回も引っ越ししました。
場所によって、雰囲気も利便性も異なり家賃も変わってきます。
今回は、私の経験も踏まえてモントリオールのおすすめの住む場所を紹介していきます。
目次
- 1 モントリオールの地理「ざっくり知っておこう」
- 2 モントリオールのおすすめ住居エリア
- 2.1 ①Downtown(ダウンタウン)【学生向け】
- 2.2 ②Outremont(ウトルモン)【ファミリー向け】
- 2.3 ③Plateau Mont-Royal(プラトー・モン・ロワイヤル)【若者・学生向け】
- 2.4 ④Rosemont-La Petitie-Patrie(ローズモン・プティ・パトリエ)【ファミリー向け】
- 2.5 ⑤N.D.G「Notre-Dame de Grâce(ノートル・ダム・ド・グラース)」【学生・移住者向け】
- 2.6 ⑥Westmount (ウエストマウント)【英語主体の高級住宅街】
- 2.7 ⑦Saint-Henri(サン・タンリ)【最近若者に人気】
- 2.8 ⑧Côtes-Des-Neiges(コート・デ・ネージュ)【学生や移住者向け】
- 3 モントリオールで家探しの方法と注意点
- 4 まとめ
モントリオールの地理「ざっくり知っておこう」
トロントに次ぐ、カナダ2番目の大都市モントリオール。確かに大都市ですが、実はわりとコンパクトな島なんです。
モントリオール島(Montreal island)と呼ばれ、セントローレンス川の中州に発展した都市です。
中央には「モン・ロワイヤル(Mont-Royal)」という233mの山があり、モントリオールの名前の由来にもなっています。大きな公園と山頂には展望台があり、観光スポットとしても有名です。
モン・ロワイヤル山の手前にはダウンタウンの中心地が広がり、高層ビルが立ち並びます。
旧市街や旧港もダウンタウンから地下鉄ですぐのところにあり、歩いて行くことも可能。
観光名所がコンパクトに点在しています。
モントリオールのフランス語圏・英語圏
モントリオールはしばしばバイリンガルの街と呼ばれます。
その理由は、フランス語圏でありながら英語を主体とする地域があるからです。
上のマップのように赤で示されているエリアが、英語が主体とされているいわば英語圏。黒枠で囲われているのは、モントリオール市管轄外のエリアです。
バイリンガルの街と言われていますが、その多くはフランス語が主体で、英語の地域はごくわずか。しかし西は英語圏、東はフランス語圏と大まかに分かれているのがわかります。
また中央のダウンタウンはフランス語が主体ですが、観光客や留学生が多いことから英語も多く話されています。
モントリオールの留学やワーホリで住む場所を探す際は、仏英どちらの言語を勉強するのかも踏まえて、この言語のエリアを把握しておきましょう。
モントリオールに長期移住を考える人は、フランス語の習得が必要不可欠になってきます。
フランス語習得のためには、東側のフランス語の強い地域で探すのがいいかもしれません。
モントリオールのおすすめ住居エリア
モントリオールでは計4カ所のエリアに住んでいたことがあります。
実際に私が住んでいた地区を含めた計8ヶ所の、モントリオールでおすすめの住居エリアを紹介していきます。
①Downtown(ダウンタウン)【学生向け】
・家賃の相場:500カナダドル〜900カナダドル
・最寄りの駅:地下鉄グリーンラインのマギル駅、ピール駅、ギー・コンコーディア駅
ダウンタウンにはマギル大学とギー・コンコーディア大学があり、この2つは海外からの留学生が多い英語系の大学と言われています。
この周辺には学生用の寮や、学生向けに貸し出しているアパートがあり、学生同士でシェアしていることが多いです。
ダウンタウンだけあっての家賃の相場は高いです。安くても500カナダドルはします。しかし、学生同士でシェアすれば安いアパートも結構あります。
また学生のコミュニティーがあり、要らなくなった家具などを安く売ったり、譲り合ったりしています。
私も最初にモントリオールに来た時は、この周辺に住んでいました。一緒にシェアしたのがマギル大学の学生で、月になんと300カナダドルという破格でした。
これはかなり安いですが、小さい部屋で扉もなく、仕切りがカーテンのようなアパートだったのも理由にあります。(笑)
しかし探せば安い物件もあり、家具も安く売り買いができるコミュニティーがあり、留学やワーホリ向けのエリアです。
②Outremont(ウトルモン)【ファミリー向け】
・家賃相場:450カナダドル〜800カナダドル
・最寄り駅:地下鉄ブルーラインのOutremont駅
Outremont(ウトルモン)は、並木道で知られる住宅街です。住人の約半分が子供を持つ世帯で、ファミリーフレンドリーな住宅エリアです。
周辺にはドラッグストアや公園、学校もあります。
ローリエ通りには高級ブティックが点在し、ベルメール通りにはおしゃれなレストランやカフェがあります。
③Plateau Mont-Royal(プラトー・モン・ロワイヤル)【若者・学生向け】
・家賃相場:600カナダドル〜1000カナダドル
・最寄りの駅:地下鉄オレンジラインのモン・ロワイヤル駅(Mont-Royal)とローリエ駅(Laurier)
Plateau Mont-Royal(プラトー・モン・ロワイヤル)は、モントリオールで1番人気の住居エリアと言われています。特に若者や学生に人気で、リラックスした雰囲気にブティックや現代美術のギャラリーなどが立ち並ぶおしゃれなエリアです。
またプラトーの住宅は、石造りと玄関のらせん階段がとてもおしゃれで、古き良きパリの街並みを思わせる静かな住宅街です。散策する観光スポットにもなっています。
外壁を赤や青に塗り替えたカラフルな可愛らしい建物もあります。
もともとフランス系カナダ人労働者の住宅地であったため、今もフランス語が強い東側エリアです。
人気の住居エリアのため、近年家賃の相場は上がっています。家賃相場は600カナダドル〜1000カナダドル。学生向けのアパートもあり、シェアハウスは比較的安いです。
④Rosemont-La Petitie-Patrie(ローズモン・プティ・パトリエ)【ファミリー向け】
・家賃相場:500カナダドル〜800カナダドル
・最寄りの駅:地下鉄オレンジラインのジャン・タロン駅(Jean-Talon)ボービエン駅(Beaubien)ロズモン駅(Resemont)、ブルーラインのファーブル駅(Fabre)
このエリアは、イタリア系移民によって作られた「リトル・イタリー」を含むあらゆるナイトライフが楽しめるエリアです。リトル・イタリーはその名の通り、小さなイタリアで、国旗を掲げたレストランや雑貨屋、スーパーも立ち並びます。
近くに観光スポットとして人気の「ジャン・タロン市場」もあります。「モントリオールの台所」と言われるこの市場は、地元の人には欠かせないマーケット。新鮮な野菜や果物を量り売りで販売しています。
さらにアジア系スーパーのオリエンタルマーケット(Oriental Market St-Denis)もあるので、長期滞在者には便利なエリアです。
ちなみにこの周辺にも住んでいました。その時の家賃は友人3人とシェアして破格の400カナダドル。近くに総合病院のJean-Talon病院もあって、長期的に住むのであれば安心ですね。
⑤N.D.G「Notre-Dame de Grâce(ノートル・ダム・ド・グラース)」【学生・移住者向け】
・家賃相場:500カナダドル〜700カナダドル
・最寄りの駅:地下鉄オレンジラインのボンドーム駅(Vendome)
Notre-Dame de Grâce(ノートル・ダム・ド・グラース)、通称N.D.Gと呼ばれるエリアはダウンタウンから西側にある、英語主体の地域と言えます。
ここは赤レンガの住宅街が特徴的で、ノートル・ダム・ド・グラース公園など大きな公園もあり学生や、移民の人たちが多く住んでいます。
シェーブローク通りには、徒歩圏内にスーパーやレストラン、カフェが立ち並んでおり便利なエリアです。アジア系スーパーもあるのでおすすめ。
1番長く住んでいたのがN.D.Gでした。郊外といえどダウンタウンから遠すぎず、ちょうどいい立地でした。当時はシェアハウスで450カナダドル。
英語を勉強している留学生などはおすすめです。
⑥Westmount (ウエストマウント)【英語主体の高級住宅街】
・家賃相場:800カナダドル〜1000カナダドル
・最寄りの駅:地下鉄グリーンラインのアトウォーター駅(Atwater)
Westmount (ウエストマウント)は、N.D.Gの隣にある英語主体のエリアです。
もともとイギリス系住民によって形成された街で、モントリオール市に囲まれた独自の自治権を持つ英語圏です。住民の約55%は英語が母国語という統計もあります。
白人富裕層が住んでいたこともあり、家賃相場は高いです。
ダウンタウンからも近く、マギル大学やギーコンコーディア大学にも近いので日系の駐在員などの居住地にもなっています。
⑦Saint-Henri(サン・タンリ)【最近若者に人気】
・家賃相場:500カナダドル〜800カナダドル
・最寄りの駅:地下鉄オレンジラインのプレイス・サン・タンリ駅(Place-saint-Henri)
最近人気の居住地としてよく聞くのが、Saint-Henri(サン・タンリ)です。ダウンタウンの西側、Westmount(ウエストマウント)の下に位置しています。
トレンディなエリアとして若者を中心に人気の地区で、格式張らないカジュアルなレストランやカフェがたくさんあります。
また最寄り駅はプレイス・サン・タンリ駅(Place-Saint-Henri)ですが、リオネルグル駅(Lionel-Groulx)も近いです。
リオネルグル駅(Lionel-Groulx)は地下鉄オレンジラインとグリーンラインが通っているので、乗り換えなどに便利な大きな地下鉄駅です。
ジャン・タロン市場と並んで有名な、アトウォーター市場もあり買い物にも便利でおすすめです。
⑧Côtes-Des-Neiges(コート・デ・ネージュ)【学生や移住者向け】
・家賃相場:450カナダドル〜700カナダドル
・最寄りの駅:地下鉄ブルーラインのコート・デ・ネージュ駅
1番最近まで住んでいたのが、ここCôtes-Des-Neiges(コート・デ・ネージュ)のエリアです。
N.D.Gの上に位置しており、モントリオール大学の近くです。このエリアは比較的家賃がリーズナブルで、学生に人気です。
また24時間営業の野菜や果物を扱う市場があり、学生向けに手頃な価格で販売されています。
コート・デ・ネージュ通りが坂になっているのが特徴で、坂の上からみる景色も綺麗です。
この通り沿いにスーパーやカフェ、レストランも多く、アジア系スーパーが2店舗もあるので大変便利です。
モントリオールで家探しの方法と注意点
カナダ及びモントリオールでの住居の探し方は、基本的にネットからになります。
日本のように不動産会社の仲介などはあまり主流ではありません。
また、これはカナダの州によって法律などが異なりますが、敷金・礼金などは基本ケベック州ではありません。そのため、モントリオールで敷金(deposit)求めるのは違法になります。
参考サイト:https://www.rdl.gouv.qc.ca/en/faqs
そのほかモントリオールの家探しで気をつけたい注意点を解説します。
①まず見学は必須
当たり前ですが、見学は絶対に行きましょう。
ネットには部屋の外観や写真が載っていて、綺麗な物件と思っても実際に行ってみると全然違うなんてことも多々あります。
万が一のためにも、見学の際はなるべく友人がいれば一緒に付き合ってもらうのがいいです。特に海外が初めてで、女性1人で見学に行くのはあまりおすすめしません。
と言いつつ、私自身当時モントリオールの部屋の見学は全て1人でしたが。(笑)
でも学生のシェアハウスや、女性限定のシェアハウスに絞って見学していました。
不安な方は、学生限定や女性限定、もしくは日本人のいるアパートがおすすめです。
▽シェアハウスの探し方はこちらの記事から
②立地条件を考えよう
部屋探しで重要なことの1つは立地です。
②徒歩圏内にスーパーや薬局はあるか
③職場から近いか
確認したいところは上の3点です。
地下鉄メトロ駅が徒歩5分圏内が理想的です。せめて10分圏内、もしくはバス停に近い物件を探しましょう。
周辺にスーパーや薬局、銀行などがあるかの確認も必要です。またアジア系のスーパーがあるとなお良しです。
仕事が決まっていれば、職場からの距離も考えたいところです。もしくは周りにオフィスやレストランがあって求人がある立地だと、仕事も見つかりやすいですよね。
▽関連記事
③家具付き・光熱費込み・インターネット込み
もう1つ確認しておきたいのが「家具付きで光熱費込み、インターネット込み」か、という点です。
モントリオールのアパートやシェアハウスは、だいたい家具付き・光熱費込み、ネット込みであることが多いです。しかし暖房だけ別だったりすることもあるので、要確認です。
冬は暖房費がバカになりません。
- Fully Furnished「完全家具付き」
- Heating &electricity included「光熱費込み」
- Internet included 「インターネット込み」
この3つの項目が記載されてあるか確認しましょう。実際の見学先でも聞いてみてください。
たまに洗濯機が付いてないこともあります。
まとめ
以上、モントリオールでおすすめの居住地区8つとアパート事情や家賃相場でした。
モントリオールは他のカナダの都市に比べて家賃が安いです。しかも家具・光熱費・インターネットも込みなことが多いので、日本よりもリーズナブルかもしれません。
当たり前ですが、住む場所はとっても大事。なるべく安いところがいいですが、条件に合った部屋を見つけるのが大事です。長く生活する場所だからこそ、住んでる場所でストレス抱えたくないですよね。
これからモントリオールで生活する人の参考になったら幸いです。
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