国際結婚をして、これから日本での生活を始めようという時にコロナで離れ離れになってしまった。COE、配偶者ビザを取得して今年中には入国したい。入国するときの手続きや、必要な書類は?外国人でも日本人配偶者であればちゃんと入国できる?
このような不安・疑問があります。
入国制限があるなか、ちゃんと家族が入国できるか不安ですよね。
わたしも8月に夫がカナダから日本に入国予定です。
情報はめまぐるしく変わります。
8月の入国に向けて、ネットで調べたり実際に問い合わせて最新の情報をまとめました。
現在の外国人に対する日本の入国規制
まず日本の今現在(8月6日)の入国規制の対策について。
結論から言うと、「特段の事情」があれば外国人であっても入国を認めています。
7月31日よりルールが改まり、在留資格のある外国人も再入国・入国を許可する「特段の事情」に当てはまるとして入国を緩和。
以下にあてはまる人は入国ができます。
・日本人・永住者の配偶者又は子
・定住者の配偶者又は子で,日本に家族が滞在しており,家族が分離された状態
にある。
法務省のHPにて「個別の事情に応じて特段の事情があるものとして再入国等を許可することのある具体的な事例」が載っています。
つまり、日本人の配偶者であれば「特段の事情」として判断され入国ができるということ。
詳細はこちら
いままでは家族・永住権を持っていても、「外国人」というだけで入国ができませんでした。
(上陸拒否対象地域からであっても日本人であればOKという謎のルール)
外国人配偶者が入国する方法・必要書類
7月31日より、外国人の家族や永住者が「特段の事情」として入国できるようになりました。
「でも、実際に入国する時に必要なものはないの?」
「まさか手ぶらで入国はできないよね?」
入国方法や、必要書類が気になるところです。
しかし結論から言ってしまうと、入国する際の必要書類はありません。
詳しく説明していきます。
※追記(8/18)
配偶者ビザで入国であっても、証明として戸籍謄本のコピーを求められました!
入国する際の必要書類は、別の記事で詳しく書いています。
目次
【入国方法】COEと配偶者ビザを取得する
まず、あなたの外国人配偶者が入国するには、「COE」と「配偶者ビザ」があることが前提です。
(配偶者ビザを取得済みという方は、飛ばして頂いて大丈夫です)
・COEとは?
COEとは、在留資格認定証明書(Certificate Of Eligibility )のこと。
ようするに在留資格があるかの証明です。長いので英語で「COE」と略すことが多め。
・配偶者ビザとは?
配偶者ビザは、あなたの配偶者が日本に入国するとき必要なビザです。
配偶者ビザの申請には必ず「COE」が必要。
なので順番的には、COEを取得してから配偶者ビザを申請するかたちになります。
取得方法などは後述しますね。
入国時の必要書類は強いて言うならこの2つ!
配偶者ビザがあるなら、「入国時に必要な書類はない」と上で述べました。
しかし強いて言うなら2点だけ。
先に言ってしまうと、
- 配偶者ビザ
- 理由書(任意)
これがあれば大丈夫です。
最近入国された方で、以下の例が多数あるようです。
出発空港のグランドスタッフや、日本の入国審査官によっては、戸籍謄本のコピーなどの提示を求めてくる場合もあるとのこと。
念のために、戸籍謄本のコピーを持参するように配偶者の方に伝えてください。
・配偶者ビザ
当たり前ですが、配偶者ビザは絶対。
入国管理局に、配偶者ビザを見せてください。そこで在留カードが交付されます。
在留カードがその場で交付されるのは、羽田空港・成田空港・中部国際空港・関西国際空港・千歳空港・福岡空港・広島空港です。
それ以外の地方空港では、後日在留カードが郵送で送られます。
・理由書(任意)
続いて「理由書」。しかしこれはあくまで任意の書類です。
理由書には、「なぜ今日本に入国しなければいけないのか?」を書きます。
例としては
・配偶者が出産を控えているから
・金銭的に厳しいから
などといった、理由を「特段の事情」としてあげている人もいました。
しかし、ルールが改まり、今回家族や配偶者であれば「特段の事情」にあてはまります。理由書はなくても問題ないとのこと。
あくまで任意で、心配な人は用意する人もいるそうです。
戸籍謄本のコピー(追記)
上でも書いたように、外国人配偶者の方で日本入国の際や出発空港のチェックインカウンターで戸籍謄本の提示を求められる事例があるようです。
空港スタッフや、入国審査官の間で認識の違いがあるのかもしれません。
基本的には配偶者ビザを持っていれば大丈夫だと思いますが、念のために戸籍謄本のコピーを持参しましょう。
(追記)再度いいますが、戸籍謄本のコピーもしくは結婚の証明になる書類は1部は持っておきましょう。
【結論】配偶者ビザだけあれば入国できる!
入国時に必要なものは上で説明した、「配偶者ビザ」「理由書(任意)」の2点と戸籍謄本のコピーです。
しかしながら、配偶者ビザさえあれば今現在は入国ができます。
夫が成田から無事に入国しました。
配偶者ビザがあれば証明になると思ってましたが、バンバン聞かれました。
まず戸籍謄本のコピーは必須です。(理由書は配偶者ビザの場合不要)
くわしくは別の記事にまとめました!
以前は入国の際に「特段の事情」の説明や証明として、理由書・戸籍謄本などの提示を求められたようです。
今は配偶者や家族であれば「特段の事情」として考慮されています。
つまり配偶者ビザさえあれば基本的には入国はできるはずです。
【事例あり】配偶者ビザがない場合
外国人の配偶者が確実に日本に入国するには、「配偶者ビザの取得」が1番確実な方法です。
しかし配偶者ビザの取得がまだの場合はどうでしょう。
法務省のHPでもあったように、入国を許可する理由にこうあります。
・定住者の配偶者又は子で、日本に家族が滞在しており、家族が分離された状態
にある。
つまり配偶者ビザがなくても、「配偶者である、家族である証明」ができれば入国できる。(かも)
ステータスが配偶者・家族でないといけないのが大前提。(恋人は不可)
・COEは取得済みで、これから配偶者ビザを申請する人
上記のような人でも、婚姻を証明できるもの(結婚証明書・戸籍謄本など)やCOEを提示することで入国できる可能性ありです。
実際に配偶者ビザ取得前に、短期ビザとCOEだけで入国された事例もあります。
何か事情があり、早急に配偶者の入国が必要な人は、出入国在留管理庁などに問い合わせをしてみることをおすすめします。
・出入国在留管理庁の連絡先:(代表)03-3580-4111
やはり、日本人のパートナー(配偶者)であれば、特段の事情として認められ入国することができるそうです。
なので、COE/配偶者ビザがなくとも、婚姻を証明する書類があれば原則入国できます。
しかし、「配偶者用短期ビザ」なるものを発給して入国するのが一番確実とのこと。
詳しくはこちらの記事にまとめました!→外国人のパートナーがビザなしで入国する方法
空港でのPCR検査・14日間の隔離
配偶者ビザが必要なこと、入国方法はわかった。でも入国してからの実際の流れも気になる。
ここも大事なところですよね。
今はPCR検査と、その後の14日間の隔離が必須です。
空港でのPCR検査と14日間の隔離ホテルについてくわしく書いていきます。
PCR検査
空港に着いてから、PCR検査が行われるのはご存知かと思います。
綿棒のようなものを鼻の奥まで入れられ、これが人によってはけっこう痛いらしい。
しかし、朗報です。
鼻からではなく、唾液からの検査に変わりました\(^o^)/
これにより、通常結果が出るまで1日〜3日かかっていたところが大幅に短縮されます。
おおよそ1時間〜3時間ほどでPCR検査の結果がわかるそうです。
羽田空港・成田空港で導入され、関空でも徐々に導入していく予定。
詳しくはこちらの記事:https://www.tokyo-np.co.jp/article/45615
しかしこれにより、PCR検査の結果待ちのための「政府指定ホテル」はあてにならなくなります。
※政府指定ホテルは、1日〜3日ほどかかるPCR検査の結果待ちのために用意された無料ホテルです。政府が最大2日間滞在費を負担してくれます。
▼くわしくはこちらの記事を参照
初日からホテルを確保したほうがいいですね。
空港からホテルまで行く方法
PCR検査をして陰性の結果がわかったら、14日間ホテルで自主隔離です。
しかしホテルまで公共交通機関を使うことはできません。
ホテルに行くには、検疫所から出ている専用のシャトルバスを利用してください。
この専用のシャトルバスが京成成田駅を含む成田空港周辺ホテルを巡回します。
一般の人は使えない、検疫所が用意した専用バスなので安心ですね。
空港周辺の隔離ホテル
14日間滞在するホテルについて。
空港周辺のホテルは、隔離ホテルとして海外からの帰国者・入国者の受け入れをしています。
ただし、ホテルによっては条件を設けていたり、受け入れをしていなかったりするので事前に確認したほうがいいですね。
成田空港周辺のホテルで受け入れ実績があり、対応がよさそうなホテルを別の記事でまとめました。
▼成田空港周辺のおすすめホテル・空港での手続き
配偶者ビザの取得方法・追加書類あり
コロナによってビザの申請や発給が一時期止まっていましたが、再開しています。
配偶者ビザをこれから申請するという方もいると思います。
私もCOEを取得したあとビザを申請して、無事に取得できました。
しかし今回コロナによって、追加書類の提出が必須。
配偶者ビザ申請の流れや提出書類について紹介します。
配偶者ビザの取得方法
これから申請する方に、配偶者ビザ取得の大まかな流れをまずご説明します。
大まかな流れは以下の通り。
↓
②COEを郵送で外国人配偶者に送る
↓
③外国人配偶者が在外公館にて配偶者ビザを申請
↓
④書類に不備がなければ、配偶者ビザが発給される
このようなステップで申請します。
配偶者ビザ申請の際は、COEを含むいくかの提出書類があります。
・提出書類
配偶者ビザ申請の際に必要な提出書類は4点。
・ビザ発給申請書
・写真(45m×45mの無帽、無背景、枠なし、6ヶ月以内に撮影されたもの)
・パスポートおよびそのコピー
これらは外国人配偶者が用意するものです。
・追加の提出書類4つ
上記の通常の提出書類に加えて、4つの追加書類もありました。
以下の4点です。
・理由書
・質問書
・戸籍謄本(日本人が用意)
この追加書類は、申請先の在外公館(領事館)によって若干違います。
わたしの場合は、カナダのモントリオールの日本領事館でした。
配偶者ビザを申請する先の領事館もしくは大使館で、必要な追加書類をきいてみてください。
▼実際に提出した書類は、こちらの記事にまとめました。
・申請までにかかる期間
以上の提出書類を提出して、配偶者ビザが取得できました。
わたしが配偶者ビザ取得までにかかった期間は約1週間です。
これは、各領事館の対応にもよるかもしれません。
COEの取得は2ヶ月ほどかかったので、それに比べたらかなりスピーディーですよね。
提出書類もそこまで多くないので、COEが取得できたら配偶者ビザまであともう少しです!
まとめ
以上、【コロナ遠距離】外国人配偶者が日本に入国する手続き・提出書類の紹介でした。
ポイントをまとめます。
・入国するには配偶者ビザがあると確実
・PCR検査方法が変わり、結果判明までの時間が大幅短縮
・ホテルまでは専用のシャトルバスあり
・配偶者ビザ申請の際に追加書類の提出が必要
情報は予告なく変更される可能性があります。確実な情報を得るのであれば、直接各公共機関に問い合わせてみてくださいね。
なるべく最新の情報を入手して、随時更新したいと思います。
今回は夫の8月の日本入国に向けて、情報をまとめました。同じ境遇の方の参考になれば幸いです。
▼関連記事はこちら!
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