カナダには、ETAの申請が必要らしいけど、申請方法がわからない。英語では自力で申請するのは難しそう。代行業者に頼んだ方がいいのかな?
カナダに入国するにはeTAを事前に取得することが必須です。
私は何度もカナダに訪れていますが、申請の代行サービスは利用したことがありません。申請はオンラインで5分程度で簡単にできるんです。
今回は初めてカナダに行く人向けに、eTAについて詳しく解説していきます。
カナダにはビザが必要?
ビザ(Visa)というのは、渡航先の国が外国人に対して発行する入国許可書のことです。
カナダでは、日本国籍の人であればビザなしで6ヶ月滞在することができます。
ということは、ビザはいらないのでしょうか?
ところが、2016年3月よりeTA(イータ)という電子渡航書の取得が必須となりました。電子渡航書とは簡単にいうと、オンラインビザのようなものですが、正確に言えばビザとは少し違います。
ビザを免除されている対象国(日本含む)に対して、発行する電子の渡航書です。
ビザには審査や提出書類がたくさんあり、取得するまでのプロセスも長いですが、eTAのような渡航書は5分程度で申請可能です。
カナダ以外にも、電子渡航書の取得が必須な国があります。
・アメリカ・・・ESTA(エスタ)
・オーストラリア・・・ETAS(イータス)
・ヨーロッパ・・・ETIAS(イティアス)※2021年導入予定
目次
カナダ入国に必要なeTA(イータ)とは
eTA(イータ)とは、Electronic Travel Authorizationの略で、電子渡航書のことを指します。2016年3月15日にカナダで導入されました。それ以前は、パスポート1つでカナダに行けたんですね。
eTAはビザではありませんが、必ずカナダ入国前に申請が必要です。
申請料は7カナダドルで、日本円で約572円程度です。※1カナダドル=約81円(2019年11月現在)
一度取得すれば5年間有効です。
オンラインで申請でき、早ければ5分程度で申請ができます。カナダへの渡航が決まったら、早めに申請しておくことをおすすめします。
ETA(イータ)の申請方法
eTAの申請はカナダ政府の公式サイトから、オンライン申請のみになります。日本語ガイドはありますが、申請フォームは全て英語になります。
▼下のリンクから申請できます
カナダ移民局公式サイト:https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/visit-canada/eta/facts-ja.html
ETA申請時に必要なもの
- パスポート
- PCもしくはスマートフォン
- クレジットカード
- メールアドレス
上記の4つがあれば申請できます。
申請料の7カナダドルは、クレジットカード情報を入力して引き落としになります。
その後、入力したメールアドレスにて審査結果の通知がきます。通常申請してから72時間以内に結果が通知されますが、早いと数分〜2時間ほどで申請許可の通知が降りるとこのことです。
カードで決算して申請したあと、最初はまず「申請を受け取りました」の英文メールが来ます。そのあと72時間以内にeTA approved(eTA承認)のメールが来たら、申請はおわりです。お疲れ様でした!
日本語で申請はできる?
上記でも述べたとおり、申請フォームは全て英語です。残念ながら日本語で申請はできません。
※日本語で申請できるサイトもありますが、手数料で80ドル(約6,550円)もかかります。日本語で申請できる代行サイトは、公式のカナダ移民局のサイトとは一切関係ありません。
英語に自信がない人や、オンラインでの申請や操作に慣れていない人は不安かもしれませんが、入力項目は難しいものではありません。
大まかに説明すると・・・
- パスポート情報入力
- 個人情報入力(婚姻状況や住所)
- 雇用先の情報入力(会社の名前など)
- メールアドレス入力
- 旅程の情報入力(出発日や時間など)
- 犯罪歴の有無
- 同意のボタン押下
- クレジットカード情報入力
上記のような基本的な項目ばかりです。
基本的な英語がわかる人や、パソコン操作ができれば難しくありません。
ここでは詳しく説明しませんが、日本語で解説しているサイトはたくさんあります。公式サイトの日本語ガイドがありますので、参考にしてみてください。
申請代行業者もありますが、高くつくのであまりおすすめしません。
日本語ガイドPDF:https://www.canada.ca/content/dam/ircc/migration/ircc/english/pdf/eta/japanese.pdf
ETA申請の注意点
eTA申請の注意点1:代行業者は利用しない
eTA申請を代行する業者がありますが、個人的にはおすすめしません。申請料および代行手数料は、代行業者によって3,000円〜6,000円します。
eTAの申請料は、通常7カナダドルです。日本円で572円ほど。
ご自身で申請すれば1,000円もしないわけです。
日本語で詳しく手順を解説しているウェブサイトもたくさんあります。申請自体は難しい内容ではありません。
パソコン操作が得意でない高齢の方や、英語が苦手でどうしても自分ではできない・やりたくない、という人以外は、高い代行手数料を払うより、自力でやってみてはいかがでしょう?
もしくは「身近な英語ができる友達に頼む」とかもアリと思います。私もよく友達や両親のeTA申請手伝ったりしました。
「代行業者に頼む」は最後のオプションにしておきましょう。
eTA申請の注意点2:パスポート有効期限に注意
eTAは申請が受理されてから、5年間有効です。
しかし、パスポートの有効期限が間近な方は注意が必要です。
パスポート情報とeTAは紐付けされています。パスポートの有効期限が切れて新たにパスポートを更新すると、eTAの有効期限も切れることになります。
eTA申請の前にパスポートの有効期限もチェックしましょう。場合によっては、パスポートを更新してからeTA申請するのもよいでしょう。
eTA申請の注意点3:乗り継ぎでも申請が必須
カナダ入国時のみならず、実はカナダの空港に乗り継ぎの場合もeTAが必須です。目的地がカナダでなくてもです。
例えば最終目的地がアメリカで、カナダ経由で行った場合にも申請が必要になるということです。
これはアメリカに行く場合も同じく、ESTA(エスタ)なしでは、入国も乗り継ぎもできません。
アメリカ経由でカナダに行く路線はたくさんあります。eTAも、場合によってはESTAも申請を忘れないようにしましょう。
eTA申請の注意点4:学生ビザ・就労ビザはeTA不要
eTAの申請は必須と述べてきましたが、不要な場合もあります。
それは、学生ビザや就労ビザをすでに申請している場合です。
学生ビザや就労ビザを申請して、受理されると同時にeTAも付与されます。個別に申請したり、追加で申請料を支払う必要はありません。
ちなみにワーキングホリデービザは、就労ビザの1つです。ワーホリビザもeTAの申請は不要です。
日本で搭乗拒否される事例とは?
しかしながら、日本の出発空港にてeTAの申請がされていないとして、飛行機の搭乗を拒否される事例が多々あるそうです。
これは実は、航空会社スタッフの認識不足に過ぎません。
2016年〜2017年の、eTAが導入されて間もない頃に、「就労ビザ・学生ビザはeTAが自動付与される」という周知が徹底されていなかったためです。
2019年に未だにその認識がないスタッフは少ないと思われます。
口頭確認で「eTAの申請はお済みですか?」と確認されます。その際は就労ビザ(もしくは学生ビザ)を申請済みの旨を伝えるか、ETAの番号が確認できればそれを提示しましょう。
【カナダ行き】国際線で気をつけるべきこと
国際線は国内線とはまた違うルールや規定があります。
いま一度確認しておきましょう。
1.国際線の荷物制限
国際線の荷物のルールは国内線と異なります。また、航空会社によっても規定は若干違ってきます。各航空会社の公式サイトでチェックしましょう。
ここではカナダに渡航する際に1番使うであろう、エア・カナダの受託手荷物の規定を紹介します。
エア・カナダは、預ける大きな荷物(受託手荷物)の場合、2個まで無料で預けることができます。
1個の重さは23キロまでです。23キロを超えると超過料金が発生するので注意が必要です。
また、サイズは3辺の長さ158センチ以内です。これは普通のスーツケースなら大抵規定内のサイズなので大丈夫です。
またカナダでは、肉製品、果物、野菜、はちみつ、卵、乳製品は持込みが制限されています。持ち込む場合は、税関に申告が必要です。
2.国際線は出発の2時間前
国際線は国内線に比べて、確認事項も多く、チェックインに時間がかかる場合があります。国際線空港は大きくて広い上に、混雑することもあります。
国際線は出発の2時間前には、空港にいることが目安となっています。何が起こるかわからないので、時間には余裕を持って行動しましょう。
3.国際線は液体物は持込み禁止
国内線は液体物の持込み制限はありませんが、国際線は持込み禁止です。
飲み物はもちろん、歯磨き粉やマスカラなども液体物の対象になります。
持込み禁止とはいえ、規定内の量であれば実は持込みができます。100ml、100gの規定を超えない容器に入れて、さらに透明な袋に入れる必要があります。
国際線の空港では透明なジップロックを無料で配っていることもあります。
しかし事前に準備した方が良さそうですね。袋の大きさには決まりがあり、横と縦の合計が40センチ以内のものに限ります。
4.カナダの滞在先住所
日本の出発空港のチェックインカウンターで、eTA申請の有無を聞かれますが、滞在先住所も聞かれます。
これがわからないとチェックインができません。
あらかじめ、カナダの滞在先住所を控えておきましょう。
【初カナダ入国】ビザは必要?自力でETAを申請しよう!〜代行は要りません〜まとめ
以上、カナダ入国時のビザやeTA申請の注意点でした。
カナダへの渡航が決まったら、早めにeTA申請しましょう。代行申請は高いです。本来なら572円ほどで申請できるところを5,000円とは、私からするとぼったくりに思えるほどです(笑)
ぜひ自力でトライしてみてくださいね。
ETAの申請はこちらから:https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/visit-canada/eta/facts-ja.html
ワーホリビザや学生ビザは、eTAの申請は不要です。チェックインの際にトラブルになるのを恐れて、保険でeTAを申請する人もいるようです。
単純に航空会社スタッフの認識不足ですので、逆に大船に乗った気でいて大丈夫。個人的には、570円とはいえ保険で二重にeTA申請するのはもったいなく思います。
「ワーホリビザはeTAが自動に付与されるんですよ〜」と逆に教えてあげましょう。納得しなかったら、eTA番号があれば見せつけてやりましょう。(笑)
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